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レンタルサーバーの比較

個人向け、法人向け、WordPress向けの各レンタルサーバー・ホスティングサービスにについての比較一覧。および、各レンタルサーバ・サービスのメリット&デメリットをまとめています。なお、自宅サーバーを運営することについては考察という形でふれました。おすすめ出来るサイトを中心に、相互に比較可能な形で掲載しています。

レンタルサーバー比較一覧 エックスサーバーの特徴 ロリポップ!の特徴 さくらのレンタルサーバの特徴 スターサーバーの特徴 無料ブログ&無料レンタルサーバーと有料レンタルサーバーの違い 各レンタルサーバーの性能比較 自宅サーバーを運営することについての考察

レンタルサーバー比較一覧

サービス 用途 プラン 初期費用 料金(年額) 容量 転送量 マルチドメイン 付属ドメイン サブドメイン メールアドレス WordPress PHP・CGI・SSI MySQL SQLite 無料SSL 電話サポート 自動バックアップ
エックスサーバー 個人 X10 3,240円(税込) 12,960円 200GB(SSD) 70GB/日 無制限 - 無制限 無制限 50個
X20 25,920円 300GB(SSD) 90GB/日 70個
X30 51,840円 400GB(SSD) 100GB/日 70個
法人 B10 8,100円
(〜6/28)
49,248円 200GB(SSD) - 無制限
B20 98,496円 300GB(SSD)
B30 147,744円 400GB(SSD)
wpxレンタルサーバー WP - 5,400円 12,960円 30GB(SSD) 50GB/日 10個 - 無制限 無制限 10個
wpxクラウド - 無料 6,480円〜 10GB〜(SSD) 300GB/月〜 1個 - 無制限 - 1個
- - プラン 初期費用 料金(年額) 容量 転送量 マルチドメイン 付属ドメイン サブドメイン メールアドレス WordPress PHP・CGI・SSI MySQL SQLite 無料SSL 電話サポート 自動バックアップ
ロリポップ! 個人 エコノミー 1,632円 1,296円 10GB 40GB/日 20個 1個(104種類) ドメイン毎10個 ドメイン毎20個 × 無し △(チャット) △(月300円)
ライト 3,240円 50GB 60GB/日 50個 ドメイン毎300個 無制限 1個
スタンダード 6,480円 120GB 100GB/日 100個 ドメイン毎500個 30個
法人 エンタープライズ 3,240円 25,920円 400GB(SSD) 無制限 無制限 ドメイン毎500個 100個
ヘテムル 個人 ベーシック 2,160円 11,664円 200GB(SSD) 80GB/日 無制限 - 無制限 無制限 70個
プラス 23,328円 300GB(SSD) 120GB/日 100個
- - プラン 初期費用 料金(年額) 容量 転送量 マルチドメイン 付属ドメイン サブドメイン メールアドレス WordPress PHP・CGI・SSI MySQL SQLite 無料SSL 電話サポート 自動バックアップ
さくらのレンタルサーバ 個人 ライト 1,029円 1,543円 10GB 40GB/日 20個 2個(62種類) 無制限 無制限 × 無し -
スタンダード 5,142円 100GB 80GB/日 100個 20個
プレミアム 15,428円 200GB 120GB/日 150個 50個
法人 ビジネス 5,142円 25,714円 300GB 160GB/日 200個 100個
ビジネスプロ 46,286円 500GB 200GB/日 200個
さくらのマネージドサーバ 法人 HDDプラン 48,600円〜 142,560円〜 HDD700GB 200GB/日 無制限 2個(62種類) 無制限 無制限 無制限
SSDプラン SSD360GB
- - プラン 初期費用 料金(年額) 容量 転送量 マルチドメイン 付属ドメイン サブドメイン メールアドレス WordPress PHP・CGI・SSI MySQL SQLite 無料SSL 電話サポート 自動バックアップ
スターサーバー 個人 エコノミー 1,620円 1,632円 10GB(SSD) 50GB/月 20個 1個 200個 200個 × 無し - -
ライト 3,240円 50GB(SSD) 150GB/月 50個 3個 1,000個 500個 1個
スタンダード 6,480円 100GB(SSD) 300GB/月 無制限 5個 3,000個 1,000個 20個
プレミアム 5,400円 19,440円 150GB(SSD) 1,000GB/月 無制限 無制限 50個
法人 ビジネス 51,840円 200GB(SSD) 2,000GB/月 100個
- - プラン 初期費用 料金(年額) 容量 転送量 マルチドメイン 付属ドメイン サブドメイン メールアドレス WordPress PHP・CGI・SSI MySQL SQLite 無料SSL 電話サポート 自動バックアップ
XREA 個人 Plus 無料 2,468円 100GB 64 GB/日 64個 3個(6種類) 無制限 100個 5個 △(チャット) -
コアサーバー 個人 CORE-MINI 無料 2,572円 60GB(SSD) 無制限 50個 10個(13種類) 50個 200個 10個 △(チャット) -
CORE-A 5,142円 120GB(SSD) 無制限 無制限 無制限 無制限
法人 CORE-B 10.182円 240GB(SSD) ◯(事前予約)
CORE-C 41,040円 500GB(SSD)
シックスコア 法人 S1 6,480円 23,328円 50GB 70GB/日 5個 - 100個 無制限 5個
S2 46,656円 100GB 90GB/日 10個 200個 10個
S3 69,984円 150GB 110GB/日 25個 300個 15個
S4 93,312円 200GB 120GB/日 40個 400個 20個
- - プラン 初期費用 料金(年額) 容量 転送量 マルチドメイン 付属ドメイン サブドメイン メールアドレス WordPress PHP・CGI・SSI MySQL SQLite 無料SSL 電話サポート 自動バックアップ
バリューサーバー 個人 まるっと 無料 1,727円〜(ドメインとセット) 25GB - 5個 2個(6種類) 5個 3個 1個 - -
エコ 1,080円 2,160円 50GB 5GB/日 (合計)25個 10個(6種類) (合計)25個 100個 1個
スタンダード 2,160円 4,320円 100GB 10GB/日 無制限 無制限 無制限 無制限
法人 ビジネス 3,240円 21,600円 400GB 50GB/日
- - プラン 初期費用 料金(年額) 容量 転送量 マルチドメイン 付属ドメイン サブドメイン メールアドレス WordPress PHP・CGI・SSI MySQL SQLite 無料SSL 電話サポート 自動バックアップ
CPI 共用サーバ 法人 ACE01 無料
(年契約)
49,248円 無制限 無制限 無制限 - 無制限 無制限 無制限 - -
- - プラン 初期費用 料金(年額) 容量 転送量 マルチドメイン 付属ドメイン サブドメイン メールアドレス WordPress PHP・CGI・SSI MySQL SQLite 無料SSL 電話サポート 自動バックアップ
カゴヤ 共用サーバ 法人 S11 無料 10,368円 100GB 120GB/日 無制限 1個(167種類) 無制限 無し × 無し
S21 3,240円 20,736円 200GB 160GB/日 無制限 10GB
S31 3,240円 31,104円 300GB 200GB/日 20GB
カゴヤ WordPress専用サーバ WP グレード1 無料 5,184円 20GB(SSD) 200GB/日 1個 - 無制限 - 1個
グレード2 11,664円 40GB(SSD)
グレード3 25,920円 60GB(SSD)
グレード4 51,840円 100GB(SSD)
グレード5 116,640円 200GB(SSD)
グレード6 362,880円 300GB(SSD)
グレード7 622,080円 500GB(SSD)
- - プラン 初期費用 料金(年額) 容量 転送量 マルチドメイン 付属ドメイン サブドメイン メールアドレス WordPress PHP・CGI・SSI MySQL SQLite 無料SSL 電話サポート 自動バックアップ
WADAX 共用サーバ 法人 TypeB 3,240円 14,256円〜 20GB 無制限 1個 - 無制限 20個 1個 - △(有料)
TypeS 23,328円〜 50GB 10個 無制限 10個
TypeG 33,696円〜 100GB 20個 20個
TypeP 46,656円〜 150GB 30個 30個
iCLUSTA+ 法人 ミニ 5,400円 12,105円 最大200GB 同時アクセス60 61個 - 無制限 10個 100個 △(月700円)
レギュラー 18,274円 最大400GB 同時アクセス80 91個 無制限 150個 △(月1,000円)
プロ 30,612円 最大600GB 同時アクセス100 121個 200個 △(月1,400円)
- - プラン 初期費用 料金(年額) 容量 転送量 マルチドメイン 付属ドメイン サブドメイン メールアドレス WordPress PHP・CGI・SSI MySQL SQLite 無料SSL 電話サポート 自動バックアップ
WebARENA 個人 SuiteS 10GB 無料(クレカ決済) 1,272円 10GB(SSD) 無制限 (合計)3個 あり(6種類) (合計)3個 無し × 無し - -
SuiteS 100GB 3,852円 100GB(SSD) (合計)10個 (合計)10個 3個
法人 SuiteX 無料 17,640円 300GB(SSD) 10GB/日 (合計)10個 (合計)10個 無制限 10GB - △(有料)
- - プラン 初期費用 料金(年額) 容量 転送量 マルチドメイン 付属ドメイン サブドメイン メールアドレス WordPress PHP・CGI・SSI MySQL SQLite 無料SSL 電話サポート 自動バックアップ
ラクサバ 共有サーバー 個人 ミニ 1,540円 1,188円 2GB 30GB/月 3個 - 無制限 20個 × 無し - -
ライト 3,090円 10GB 60GB/月 6個 40個 2個
ベーシック 4,940円 30GB 200GB/月 20個 100個 10個
ゴールド 11,830円 60GB 600GB/月 100個 無制限 25個
ラクサバ SSDサーバー 個人 SSDミニ 1,620円 5,520円 5GB(SSD) 300GB/月 2個 20個 2個
SSDライト 11,760円 10GB(SSD) 600GB/月 10個 30個 5個
SSDベーシック 23,760円 30GB(SSD) 1200GB/月 20個 50個 10個
SSDゴールド 47,760円 50GB(SSD) 3000GB/月 30個 100個 20個
- - プラン 初期費用 料金(年額) 容量 転送量 マルチドメイン 付属ドメイン サブドメイン メールアドレス WordPress PHP・CGI・SSI MySQL SQLite 無料SSL 電話サポート 自動バックアップ
FUTOKA 共有サーバー 法人 スタンダード 2,080円 25,661円 20GB 無制限 (合計)10個 - (合計)20個 無制限 無制限 -
プレミアム 35,770円 40GB (合計)20個 (合計)40個
FUTOKA SSDサーバー 法人 SSDミニ 2,700円 10,109円 20GB(SSD) (合計)2個 (合計)5個 無制限 2個
SSDスタンダード 25,661円 30GB(SSD) (合計)10個 (合計)20個 無制限
SSDプレミアム 41,084円 50GB(SSD) (合計)20個 (合計)40個
SSDプラチナム 64,541円 80GB(SSD) (合計)30個 6(合計)0個
- - プラン 初期費用 料金(年額) 容量 転送量 マルチドメイン 付属ドメイン サブドメイン メールアドレス WordPress PHP・CGI・SSI MySQL SQLite 無料SSL 電話サポート 自動バックアップ
mixhost 個人 スタンダード 無料 12,701円 150GB(SSD) 2TB/月 無制限 - 無制限 無制限 無制限 -
プレミアム 25,661円 250GB(SSD) 4TB/月
法人 ビジネス 51,581円 300GB(SSD) 6TB/月
ビジネスプラス 103,421円 400GB(SSD) 7TB/月
エンタープライズ 207,101円 500GB(SSD) 8TB/月
- - プラン 初期費用 料金(年額) 容量 転送量 マルチドメイン 付属ドメイン サブドメイン メールアドレス WordPress PHP・CGI・SSI MySQL SQLite 無料SSL 電話サポート 自動バックアップ
エクストリム 個人 ライト 1,080円 1,296円 2GB - 30個 5個 無制限 30個 3個 -
ベーシック 2,955円 10GB - 50個 50個 5個
ビッグ 4,005円 20GB - 100個 200個 10個

(※すべて税込表記)

 

エックスサーバーの特徴

サービス 運営企業/契約料金/特徴
エックスサーバー エックスサーバー株式会社 X10:(初期費用)3,240円+(年額)12,960円 X20:3,240円+25,920円 X30:3,240円+51,840円 B10:(初期費用)8,100円+49,248円 B20:8,100円+98,496円 B30:8,100円+147,744円

2003年に創業したエックスサーバー株式会社が提供するレンタルサーバ・サービス。運用サイト数160万件超。国内レンタルサーバー市場では10パーセント以上のシェアを占めており第1位。サービスの信頼性と安定性(障害の少なさ)、そして、回線速度を含めたサーバーのパフォーマンスに対するこだわりが強く、サーバーの稼働率は99.99%以上を誇る。

そのため、近年、他社のサービスに不満で、XSERVER(主にX10プラン)に乗り替える流れが続いている。

スペックについては、Webサーバーに、大量の同時アクセス処理に最適化されている「nginx」(エンジンエックス)を採用している上、ストレージはHDDより10倍以上高速だと言われるSSD(RAID10)を使用。サーバ機は12コア24スレッドのCPUと256GBのメモリを搭載している。

例えば、さくらのレンタルサーバと比較すると、サーバ機の性能は次のように異なっている。

エックスサーバー
CPU:Intel Xeon Gold 6126(12コア24スレッド)
メモリ:256GB

さくらのレンタルサーバ
CPU:Intel Xeon(3コア、スタンダードプラン新契約は8コア)
メモリ:18MB(スタンダードプラン新契約は48GB)

もっとも、サーバ機の性能だけでなく一台あたりの収容ユーザー数もパフォーマンスに大きく影響するが、一台のサーバーに多数のユーザーを収容している格安レンタルサーバーと異なり、さくらのレンタルサーバとエックスサーバーの収容ユーザー数は抑えられているという報告がある。

エックスサーバーでWordPressを使用する場合、特別な設定をしなくても十分に高速だが、(「FastCGI」「HTTP/2」をはじめとする様々な高速化技術が搭載されており)コントロールパネルから操作することにより、「PHP高速化(FastCGI化)」「Xアクセラレータ」「mod_pagespeed設定」「ブラウザキャッシュ設定」の様な高速化機能の設定を簡単にオン・オフすることができるようになっている。

なお、ネットショップや企業サイトなどの目的で、WordPressのサイトしか扱わないことが予め決まっている場合、(同じエックスサーバー株式会社が運営する)wpxレンタルサーバーを契約することにより、エックスサーバーよりも更に高速表示・高負荷耐性なWordPressのサイトを10個まで構築することができるし、企業ホームページなどのためにWordPressのサイトが1個だけ必要な場合、wpxクラウドを契約することにより、高速なWordPressサイトをひとつだけ構築して、ニーズに応じて後から容量&転送量のプランを変更することができる。

運営側の、サイト表示速度(応答速度)や負荷耐性に対する姿勢が徹底しているといえる。

このような姿勢なので、

「バズってもびくともしなかった」
「アクセスが増え始めたら(格安レンタルサーバーから)接続制限かけられたので(エックスサーバーに)乗り換えた」
「(エックスサーバーで)月80万PVくらいを処理してる」
「同時アクセス数300人の負荷に耐えている」
「他社レンタルサーバーではサーバーエラーを頻繁に起こしていたが(エックスサーバーに)乗り換えてからはサクサク動く」

といったユーザーの(応答速度や負荷耐性の高さについての)報告が相次いでいる。

また、他社より早くユーザビリティの高いサービスを導入しようという姿勢があるのも好印象。例えば、無料SSLや電話によるお問い合わせ対応を他社に先駆けて導入している。

乗り換えについては、例えば、無料ブログや月々100円前後の格安レンタルサーバから、初期費用3,240円+月額換算1,080円のXSERVER(X10プランに)乗り換えるのには心理的に抵抗があると考えるのが自然だと思う。

しかし、エックスサーバーはドメインの数は無制限に、MySQLの数は50個(X10プランの場合)まで増やすことができるので、たくさんのサイトを制作・運営する場合のニーズに応えられる仕様となっている。

また、サーバーの稼働率が99.99%以上と安定しており、更にWordPressのサイト表示速度(応答速度)や負荷耐性に対する姿勢が徹底している。

従って、そのことをどう捉えるのか、ということだろう。

無料ブログからの乗り換えを検討していて、費用をかけたくないなら格安レンタルサーバを選ぶべきなのかも知れない。

また、格安レンタルサーバからもっと快適なレンタルサーバーに移転したいけど月々1,000円くらい払うのが高いと感じるなら、他社のレンタルサーバーが選択肢に入るのだろう。

しかし、個人・法人・ビジネス目的ででウェブに対して本気で取り組んでいる、取り組む予定である場合は、エックスサーバーは最適だと感じる。

インターネットの世界では、安定性が高く、サイト表示速度(応答速度)が速く、負荷耐性が高いサーバーは理想的だからだ。

それでは、逆にサーバーの表示速度(応答速度)が遅く、負荷耐性が低いとどうなるのだろうか?

  • アクセス数が増えると接続制限を受けたり、サーバーエラーになったり、速度が遅くなる
  • 閲覧者が途中で離脱して収益のチャンスを逃す
  • サイトの信用・評価が低下する
  • Googleの検索順位が低下する

趣味目的でサイト・ブログを運営しているならそれでも良いかも知れないが、ネットショップなどの商用・ビジネス目的で運営している場合、これは深刻な問題だとわかる。

ところで、WordPressのセキュリティについては、国外IPアクセス制限、ログイン試行回数制限、コメント・トラックバック制限をコントロールパネルから簡単にオン・オフの設定ができる。

また、自動バックアップについては、過去14日分のデータのバックアップが保存されており、サイト・データの復元は有料となっている一方、MySQLのデータはコントロールパネルの「MySQLバックアップ」から無料で利用できる仕様となっている。

そのため、サイトのデータはFTPソフトで定期的にダウンロード(バックアップ)し、MySQLのデータは「MySQLバックアップ」機能に頼るというのが常識的な使い方だと考えられる。

エックスサーバーは、中小の法人企業、個人事業主(ネット専業、実店舗)、および、WordPressを快適に利用したいユーザーに強く支持されているので、本気でウェブに取り組みたい場合におすすめできる(ニーズに応じて、個人向けのX10〜30プラン、法人向けのB10〜30プランがある)。

メリット
  • 稼働率・安定性・WordPressの応答速度や負荷耐性が高い
  • コストパフォーマンスが高い
  • サポートの対応が親切かつ的確
  • ユーザビリティ向上のためにサービスを改善する姿勢が強い
  • ドメインの追加が無制限
  • 電話サポートに対応
  • 自動バックアップに対応(WEBデータ有料&MySQL無料)
  • ユーザーによるレビューが豊富
  • モリサワのwebフォント30種類が無料で利用できる
  • WordPress他のクイックインストールに対応
  • 高速化機能をコントロールパネルで簡単にオン・オフできる
  • WordPressのセキュリティ設定をコントロールパネルで簡単にオン・オフできる
  • 他社運用のWordPressをスムーズに移行させる機能(WordPress簡単移行 β版)あり
デメリット
  • 管理画面にわかりにくい面がある
  • 初期費用が高め

 

ロリポップ!の特徴

サービス 運営企業/契約料金/特徴
ロリポップ! GMOペパボ株式会社 エコノミー:(初期費用)1,632円+(年額)1,296円 ライト:1,632円+3,240円 スタンダード:1,632円+6,480円 エンタープライズ:(初期費用)3,240円+25,920円

GMOペパボ株式会社が運営するレンタルサーバー・サービス。「ナウでヤングなレンタルサーバー」がキャッチフレーズ。2001年に福岡市で設立された合資会社マダメ企画がはじまり。2003年に有限会社paperboy&co.、2004年にGMOの子会社となり株式会社paperboy&co.となった。

ホームページの初心者、および、学生(高校生、専門学校生、大学生)、若い女性が主なターゲット層であり、わかりやすいインターフェイス&(サービスやQ&Aの)マニュアルと料金の安さが特徴。

若い女性や学生に受け入れられやすい、おしゃれなイメージでサービスを提供し、サービス提供期間17年以上、サイト数200万以上の実績を築いている。

ロリポップ!には、個人向けのエコノミー、ライト、スタンダード、法人向けのエンタープライズの各プランが存在するが、初心者・学生・若い女性が主要ユーザー層なので、エコノミー、ライト、スタンダードの3プランの契約が多いと想像することができる。

エコノミー・プランは、初期費用1,632円、年額料金が1,296円なので、2年目からは月々約100円(コンビニ・コーヒー1杯分)という格安料金でPHP・CGIが使えるホームページを(ドメイン20個まで)制作することができるが、MySQLが使えないので、基本的に、WordPressでサイトを構築することができない仕様となっている。

WordPressを使用したい場合、ライト・プラン以上が対応しており、(年額料金3,240円の)ライト・プランでは、MySQLを1個使えるので、WordPressを問題なく使用することができる(1個のデータベースを共用してWordPressのサイトを3つくらい作ることは可能)。

また、WordPressのサイトをたくさん作りたい場合、(年額料金6,480円の)スタンダード・プランを契約(プラン変更)することにより、(WordPress1個にデータベース1個の割合で)30個のWordPressサイト(ドメインは100個まで)を構築することができるようになる。

なお、GMOペパボ株式会社は、他にヘテムルというレンタルサーバー・サービスを提供しているが、ヘテムルのベーシック・プランは、丁度、ロリポップ!のスタンダード・プランと法人向けのエンタープライズ・プランの間に入るような仕様となっている。

ヘテムルは初期費用2,160円、年額11,664円だが、HDDよりも10倍以上高速なSSDを採用しているため、ロリポップ!よりもサイト表示が高速&高負荷耐性であり、MySQLのデータベースも70個使うことができる。

ロリポップ!に話を戻すと、管理画面のインターフェイスやオンラインマニュアルがわかりやすく、また、(各種設定やFAQ(よくある質問)、用語集等についての)マニュアルの内容が充実していることが特徴・魅力となっている。

これは、初心者や学生、若い女性が操作に迷わないようにそうなっているのであり、サポート体制が充実しているといえる。オペレーターからチャット形式でサポートを受けることも可能。

基本的に、レンタルサーバーはFTPソフトを使用してWordPressの様なウェブログ・システム(CMS)をインストールするようになっているが、ロリポップ!では簡単インストールに対応しており、管理画面から次のCMSをかんたんにインストルーすることができる。

WordPress(ライトプラン以上)
EC-CUBE(同上)
baserCMS(全プラン)
sweetcron(ライトプラン以上、2014年1月提供終了)
Pukiwiki(全プラン、2014年1月提供終了)
Movable Type(同上、2015年6月提供終了)

また、下記のCMSについてはインストールする方法がオンライン・マニュアルで丁寧に説明されている。

OpenPNE3(スタンダード・プラン以上)
WordPress(ライトプラン以上)
XOOPS(同上)
concrete5(同上)
Drupal(同上)
Movable Type(全プラン)
ロリポブログ(同上、JUGEM)

なお、管理画面からインストールできるCMSは3種類であり、オンライン・マニュアルで説明されているCMSは7種類だが、ロリポップ!にインストールできるけど知られていないブログ・CMS等(PHPスクリプト)は、実は、下記のようにたくさんある(軽量CMSでも一部が紹介されている)。

ブログ
PubvanaSerendipityDotclearHTMLy

TextpatternNibbleblogLifeTypePixie

NucleusChyrp LiteeggBlogb2evolution

PivotXFlatPressfreo、Serene Bach(Perl)

マイクロブログ
StatusNetStorytlr

ポータル・CMS
JoomlaGeeklogMODXOneThird CMS

KinagaCMSPHP-FusionGetSimple CMS

Open Real Estatee107CMS Made Simple

ZikulaComposrWebsite BakerPHP-Nuke

SubrionsNewsjCoreGRAVPyroCMS

ContaoSilverStripeSilexImpressPages

Tiki Wiki CMS GroupwareBoltFork

ProcessWireKirbyKokenPluck、、Bludit

Sitemagic CMSQuick.CMSRedaxscript

PopojiCMSImpressCMSMicroweber

MaharaphpwcmsOpen Business Card

OctoberCMSSiteCakeCroogoPimcore

JamroomliveSiteAnchorWonderCMS

TypesetterPagekitFiyo CMSrazorCMS

CSZ CMSAtlantis CMSCotontiWBCE CMS

DirectusZenarioPlikli CMSHotaru CMS

KopageSCHLIX CMSCMSimpleLEPTON

PrecurioappRainClipperCMSGeniXCMS

ZsiteWolf CMSPluXmlTYPO3

フォーラム
phpBBSMFMyBBVanillaPunBBXMB

FluxBBPhorumbbPressElkArteFUDforum

miniBBLayerBBCarbon Forummy little forum

Beehive

イメージギャラリー
PiwigoCoppermineZenphotoGallery

TinyWebGallery4imagesiGalerie

Chevereto FreeLychee

ウィキ
DokuWikiPmWikiWikkaWikiMediaWiki

BoltWire

ソーシャルネットワーク
pH7CMSDolphinOxwallJcowElgg

Open Source Social NetworkEtano

HumHubFamily ConnectionsUNA

GNU socialHubzilla

eコマース
Welcart(WordPress)、Zen Cart

osCommerceAbanteCartPrestaShop

CubeCartOpenCartBoxBilling

Loaded Commercethirty beesMagento

LiteCartX-CartQuick.CartBlesta

Open Source Point of SaleSimpleInvoices

Invoice NinjaInvoicePlaneArastta

AlegroCartThelia 2SeoToaster

ShopwareLogic InvoiceosCmax

Maian CartPEEL SHOPPING

WhatACart

オークション
Pro-Auction-ScriptWeBid

データベース(MySQL)が必要なPHPスクリプトの場合、ロリポップ!のライトプラン以上で利用できる。

インストールできるレンタルサーバーはロリポップ!に限らないが、学生なら暇な時間にリンク先を確認して、気に入ったスクリプト(プログラム)をインストールしてみたらどうだろう(更新が止まっていたり脆弱性が公表されているスクリプトもあり要確認)。

PHPについては、下記のように、スタンダード・プラン以上で高速なモジュール版PHPが使えるようになっている。

エコノミー&ライト・プラン CGI版PHP
スタンダード&エンタープライズ・プラン モジュール版PHP

お問い合わせ対応については、電話サポートはスタンダード・プラン以上対応だが、チャットによるサポートは全プランで受けることができる。

また、バックアップについてはWEBデータとMySQLのバックアップを(WEBサーバーとは別領域に)過去7回分保存でき、定期的にバップアップするように設定できる自動バックアップ機能を有料(月300円)で使用できるので、ニーズに応じて利用する形になる。

学生(高校生、専門学校生、大学生)の場合、ロリポップ!のエコノミー・プランを契約してHTMLやCSSを勉強しながら軽量CMS等でサイトを構築すると、ウェブ関係に詳しくなる切っ掛けになるかも知れない。

その一方で、ウェブ初心者や若い女性などで費用をあまりかけたくない場合、WordPressサイトをかんたんにインストールすることができるライトプラン以上を契約することにより、(初期設定までは)苦労することなくWordPress環境に移行することができる。

ロリポップは、おしゃれ&ポップなイメージで親しみやすく、管理画面が分かりやすい。さらに、オンラインマニュアルが充実しており、初心者が多いユーザーが迷わないような仕組みになっている。

チャットによるサポートを含めてユーザーに対する親切な姿勢が受け入れられてサイト数200万以上の実績となっているので、WordPressが必要ない場合はエコノミー・プラン、WordPressが必要な場合はライトプラン以上を、初心者・若い女性・学生に特におすすめできる。

メリット
  • 料金が安い
  • 管理画面のインターフェイスがわかりやすい
  • おしゃれでポップなイメージで親しみやすい
  • サービスやQ&Aに関するマニュアルが豊富かつわかりやすい
  • 簡単インストールが便利(WordPressはライトプラン以上)
  • 自動バックアップあり(有料300円)
  • チャットでサポートを受けることができる(全プラン)
  • 電話サポートあり(スタンダードプラン以上)
  • 無料の独自SSL(Let's Encrypt)が利用可能
デメリット
  • サイトの表示速度が遅め(エコノミー&ライトプラン)

 

さくらのレンタルサーバの特徴

サービス 運営企業/契約料金/特徴
さくらのレンタルサーバ さくらインターネット株式会社 ライトプラン:(初期費用)1,029円+(年額)1,543円 スタンダードプラン:1,029円+5,142円 プレミアムプラン:1,029円+15,428円 ビジネスプラン:(初期費用)5,142円+(年額)25,714円 ビジネスプロプラン:5,142円+46,286円

1996年、現在の代表取締役社長である田中邦裕が創業してホスティング・サービスを開始した。さくらインターネット株式会社が運営するレンタルサーバー・サービス。創業して20年以上の老舗で安心なのと、稼働率99.99%という高稼働率で安定していること、そして、比較的安価であることが特徴。

サービス提供期間が長く、累積のユーザー数も多いので、検索することによりネット上で自分が直面しているのと同じ(サーバー関係の)トラブル事例を見つけられる場合が多くあり、また、さくらのレンタルサーバ非公式FAQ(レンタルサーバ板@5ちゃんねるの「さくらインターネット共用サーバスレ」と「さくらインターネット質問にマジレスするスレ」のまとめサイト)の様な情報が蓄積されているのも魅力。

安さについては、ライトプランは毎月ドリンク1杯(月額換算129円)、スタンダードプランは毎月昼食を一回我慢すれば支払える金額(月額換算429円)である点が挙げられる(他に初期費用が1,029円かかる)。

速さ・負荷耐性については、XSERVERと比較して遅い・重いというレビューがネット上に多く見られる。確かに、さくらレンタルサーバーは静的サイトに強い一方で動的サイト(WordPressなど)に弱いという通説があり、実際、性能チェックでXSERVERの方が上回っていたというレビューがある。

しかし、XSERVERは最安のX10プランが初期費用が3,240円、料金が年額12,960円(月額換算1,080円)であり、SSD搭載で高速である一方、料金金額と性能がバーターの関係になっているので、懐具合と性能を確認して選択する形となるだろう。

運営者は、さくらレンタルサーバーのスタンダード・プランに契約して、WordPressで5サイト、このサイトを含めて軽量CMSで15サイトくらい運営しているが、特に問題は起きていない。

もっとも、WordPressにはキャッシュ系プラグインを導入しており、,.htaccessファイルをいじったりといった工夫も苦にならないタイプなので、そういう面倒なことが苦手な場合、プレミアム以上のプランを契約することにより、より快適な環境になるだろう。

転送量の目安は下記のようになっている。

ライト:40GB/日 スタンダード:80GB/日 プレミアム:120GB/日 ビジネス:160GB/日 ビジネスプロ:200GB/日 マネージドサーバ 200GB/日     

ところで、このサイトは、2018年4月以前の契約なので、2.60GHz 3コアのCPUであり、各サーバーに18GBが割り当てられていてCGI版のPHP(7.3.4 )だが、現在、スタンダードプランを契約すると、2.30GHz 8コアのCPU、かつ各サーバーに48GB割り当てられるサーバーでPHP 7.3.4 (モジュール版)を使う形となる。

2018年4月以前 CPU:2.60GHz 3コア 割当メモリ:18GB PHP:7.3.4 (CGI版)
2018年4月以降 CPU:2.30GHz 8コア 割当メモリ:48GB PHP:7.3.4 (モジュール版)

2018年4月以前の契約でも、PHP5系からPHP7系への移行で2倍位速くなり、また、最近の7.2から7.3へのバージョンアップで16パーセントくらい速度が改善している。

また、2018年4月以降契約のスタンダードプランについては、プレミアムプランやXSERVERのX10プランに匹敵するパフォーマンスを発揮しているという報告がある(一時的な性能で、今後、収容ユーザー数などが調整される可能性があるが、従来のスタンダードプラン、プレミアムプラン、ビジネスプラン、ビジネスプロプランのサーバ更新には期待したい)。

ライトプランについては、MySQLが使えないので基本的にWordPressが使えない(データベースをSQLiteで設定すれば可能だが不安定との噂もありオススメしない)仕様となっている。WordPressを使いたい場合は、MySQLを使用してWordPress環境を構築できるスタンダード以上のプランをオススメする。

また、ライトプランは、ドメインは20個まで増やせるので、趣味目的、学生だけどHTMLやCSSを勉強しながらスクラッチビルドでホームページを作ってみたいとか、軽量CMSで小規模なサイトを少ない費用で作りたい様な場合におすすめできる。

個人事業主の場合は、スタンダードプランかプレミアムプランが、また、法人・ビジネス目的の場合は、ビジネスプラン、ビジネスプロプラン、マネージドプランが対応する。上位のプランほど、容量、転送量、ドメイン数、MySQLの数が増えるので、使用目的に応じて選択する形となるだろう。

バックアップについては、サーバー側で24時間監視して、また、RAID10によるミラーリングを行っている。また、ライトプラン以外は、コントロールパネルで設定することにより、(サーバとは別の領域に)定期的に自動バックアップを取るようにすることが可能。

さくらレンタルサーバは業界の老舗であり、安心感、安定性があり、また、料金体系も比較的安価であるので、ビギナーによる趣味目的から法人によるビジネス目的までの幅広いユーザーにおすすめできる。

メリット
  • 老舗のレンタルサーバーで安心
  • 共用サーバで比較的安価な料金体系
  • 豊富なプランが多様なニーズに対応
  • ユーザーによるレビューが豊富
  • 稼働率99.99%と稼働率・安定性が高い
  • 電話サポートに対応
  • 自動バックアップに対応(スタンダードプラン以上)
  • モリサワのwebフォント30種類が無料で利用できる(スタンダードプラン以上)
  • WordPress等のクイックインストールに対応
  • CRON・SSHログインに対応(スタンダードプラン以上)
  • 転送量を増やすブースト機能あり(全プラン)
デメリット
  • WordPressの動作が比較的重い(2018年4月以降契約のスタンダードプランから改善傾向)
  • 契約後のプラン変更ができない

 

スターサーバーの特徴

サービス 運営企業/契約料金/特徴
スターサーバー ネットオウル株式会社 エコノミー・プラン:(初期費用)1,620円+(年額)1,632円 ライトプラン:1,620円+3,240円 スタンダードプラン:1,620円+6,480円 プレミアムプラン:(初期費用)5,400円+19,440円 ビジネスプラン:5,400円+(年額)51,840円

ネットオウル株式会社が運営するレンタルサーバー・サービス。以前は「ミニバード」「ファイアバード」「ウェブクロウ」などに分かれていたが、2017年、「スターサーバー」に統合・一本化。

ネットオウル株式会社については、2009年に設立され、ドメインとレンタルサーバ事業を開始。2013年にエックスサーバー株式会社の関連会社となった。

スターサーバーについては、HDDよりも高速なSSD、およびハイスペック・サーバを採用することによりサイトの高速表示が可能となっている一方、自動バックアップの機能や電話サポートのサービスが省かれている。

そのため、高いサーバー性能を実現しつつ価格は抑えられており、エックスサーバーの廉価版のような位置づけとなっている。

具体的には、エックスサーバーのX10プランの年額料金が12,960円である一方、スターサーバーのスタンダード・プランは年額6,480円と、奇しくもちょうど半額の料金となっている。

サーバー機については、ウェブサーバーにapacheよりも高速なnginxが採用され、また、「HTTP/2」に対応。エックスサーバー、さくらのレンタルサーバと比較するとスペックは下記のようになる。

スターサーバー
CPU    Xeon E5-2640 v4(2.40GHz、10コア20スレッド)× 2
メモリ:96〜192GB

エックスサーバー
CPU:Intel Xeon Gold 6126(12コア24スレッド)
メモリ:256GB

さくらのレンタルサーバ(スタンダードプラン、2018年4月以降契約)
CPU:Intel Xeon(8コア)
メモリ:48GB

上記のスペックの他、サーバー1台あたりの収容ユーザー数(サイト数)、回線の太さ、使用されているウェブサーバー、PHPのバージョンなどの要素がサイトの表示速度・負荷耐性に影響する仕組みとなっている。

また、スターサーバーはクラウド型のサーバ構成となっており、エコノミー&ライト・プランで1コアの仮想CPUを使用できる一方、スタンダード・プランで2コア、プレミアム・プランで3コアの仮想CPUを使用することができ、上位のプランほどCPUの性能がアップので、上位プランほど表示速度が高速&負荷耐性が高いと考えられる。

【仮想CPUの数】

エコノミー:1コア        ライト:1コア        スタンダード    :2コア        プレミアム:3コア        ビジネス:4コア

転送量については、他のレンタルサーバ・サービスでは1日あたりの転送量を表示している場合が多いのに対して、スターサーバーの転送量は1カ月あたりの転送量であることに注意が必要。

【転送量】

エコノミー:50GB/月(1.6GB/日)        ライト:150GB/月(5GB/日)        スタンダード    :300GB/月(10GB/日)        プレミアム:1,000GB/月(33GB/日)        ビジネス:2,000GB/月(66GB/日)

エックスサーバーのX10プランは70GB/日であり、他社の格安サーバーで転送量無制限と表示しているところもあるので、(転送量を盛っている競合他社が多い中で)正直に表示していると捉えるべきか、実際に転送量の制限が厳しいと捉えるべきかは要検討といえるが、取り敢えず参考程度に考えておけば問題ないだろう。

スタンダード・プランを契約していて、10GB/日を越える人気サイトに成長したなら、プレミアム・プランか、エックスサーバーのX10プランにプラン変更してくれというスタンスなのかも知れない。

プランについては、MySQLデータベースが付属していないエコノミー・プラン、1個付属しているライト・プラン、20個付属するスタンダード・プラン、50個付属するプレミアム・プランがある。

基本的に、WordPressを使用したい場合、データベースが付属していないエコノミー・プランは選択外となる。

また、ライト・プランではデータベースが1個付属するので、WordPressのサイトを一つ運用することができる(1個のデータベースを複数のWordPressで共用する場合は2〜3個)。

複数のWordPressサイトを問題なく運用できるのはスタンダード・プランからで、同プランでは、仮想CPUの数が2コアに増え、転送量も300GB/月とエコノミープランの6倍、ライトプランの2倍なので、安心して利用することができる。

また、運営しているサイトがバズったり、人気サイトになって転送量を超えすケースがあるが、それは嬉しい悲鳴なので、その場合は、より上位プランのプレミアム・プランに移行するか、エックスサーバーのX10プラン等に移転する場合が多いだろうと思う。

なお、個人事業主でネットショップを運営していたり、ネット専業で仕事をしていて、年額料金が6,480円でも12,960円でも変わらないような場合は、はじめからエックスサーバーのX10プラン(や他社の上位プラン)を選択する形となる。

サポートについては、電話(&チャット)によるサポートに対応しておらず、ここがエックスサーバー(および、さくらのレンタルサーバ、ロリポップ!の上位プラン)との大きな違い。

その代わり、各プラン対応のマニュアル&よくある質問が充実しており、初心者でも理解できるように詳細・丁寧に説明がなされている。

また、Q&A掲示板で分からないことを質問できるようになっている(当然、お問い合わせフォームから運営サポートに質問・問い合わせをすることも可能(対応が丁寧と評判))。

マニュアルについては、わかりやすさを重視した「マンガで読むネットオウルマニュアル」でも説明されており、マンガ世代への配慮がなされている。

簡単インストールについては、WordPressEC-CUBEPukiWikiの3つに対応しており、他に、Movable TypeXOOPS Cubeのインストールマニュアルがある。

バックアップについては、サーバー機側ではRAID10によるミラーリングが行われているが、ユーザー側の自動バックアップ機能はなく、ユーザー自身が手動で行う形となる(エックスサーバーは自動バックアップ機能あり)。

具体的には、バックアップを取りたいタイミングで、FTPソフトでウェブサイトのデータをダウンロードし、また、MySQLのデータベースについてはphpmyadminなどのプラグインを使用してデータをエクスポートする形となる。

ネットオウルポイントについては、スタードメインでドメインを取得・移管・更新すると料金の20%がポイント還元されるが、このポイントをスターサーバーの支払い料金に充当することができる仕組みとなっている。

具体的には、スターサーバーの初期費用の全額、利用料金の25%までをネットオウルポイントで支払うことができる。

ドメインは毎年更新するものだし、更新するとポイントも自動的に貯まっていくので、スタードメインとスターサーバーの組み合わせで利用することにより、貯まったポイントをサーバー代金の支払いに充てることができる。つまり、相乗効果が出て、お得に利用できるといえる。

支払い方法については、クレジットカード決済とプリペイド決済に対応している。

ネットオウルプリペイドは前記のネットオウルポイントとは別のもので、プリペイドカードに金額を充当するような形式。プリペイド決済で、クレジットカードの他、Paypal、銀行振込、コンビニ決済に対応している。

このように、スターサーバーでは、電話サポートや自動バックアップの機能に対応していない一方、サイトの高速表示&高負荷耐性を実現したハイスペック・サーバーを格安で利用することが可能となっている。

スタンダード・プラン以上であれば、Wordpressで構築した複数のサイトを安心して運用することができるので、コスパを重視して、性能の高いサーバを安価に利用したい場合におすすめできる。

メリット
  • SSDを採用した高速表示&高負荷耐性のサーバーを格安で利用可能
  • マニュアル類が充実している
  • メールサポートの対応が丁寧
  • 管理画面がシンプルで操作しやすい
  • WordPress他の簡単ストールに対応(WordPressはライトプラン以上)
  • スムーズなプラン変更が可能(上位プランへの変更のみ対応)
  • お試し期間が14日と長い(クレカ登録不要)
  • 無料の独自SSL(Let's Encrypt)が利用可能
  • スタードメインで貯まったポイントを初期費用(100%)契約・更新料金(25%)に利用できる。
デメリット
  • 電話サポートに対応していない
  • 自動バックアップに対応していない
  • 公称転送量が少なめ

 

無料ブログ&無料レンタルサーバーと有料レンタルサーバーの違い

今まで無料ブログや無料レンタルサーバーを使用してきた学生や若い女性で、ロリポップ!のエコノミー・プランやライトプランなどの有料レンタルサーバーを検討している人が少ないと思う。

まず、大きな違いは、無料ブログや無料レンタルサーバーでは(主にモバイル)広告が掲載されるが、有料のレンタルサーバーでは広告が掲載されない、その代わりに有料だということ。

次に、無料ブログや無料レンタルサーバーのサイトは、規約に触れたり運営会社にとって不都合な内容だったら閉鎖・削除される可能性があるけど、有料レンタルサーバーではそういう事がない。

それは、無料ブログや無料レンタルサーバー(で借りているサイト)の生殺与奪の権利は運営会社にあるけど、有料のレンタルサーバーで運営しているサイトについては、支払った金銭に裏付けられた権利がユーザー側にあるので(アダルト・サイトなど規約に違反するサイトは駄目だけど)、規約に従っているサイトが削除されることは基本的にない。

3つ目に、海外レンタルサーバーを契約するという選択肢がある。国内の無料ブログ&無料レンタルサーバーが広告ありである一方、海外の一部レンタルサーバーでは広告が掲載されないので、有望な選択肢と考える人がいるかも知れない。

しかし、海外の無料レンタルサーバーは、有料サーバーへのプラン変更を期待したおまけだったり、サーバーを維持するための収入源が不明なサービスが多い。そのため、サーバーがダウンしていたり、FTP接続できなかったり、いつの間にか閉鎖・サービス終了していたというような事態が頻繁に生じているので、安心して使うのは難しいといえる(無料である一方なんの権利も持っていないので、不安を抱きながら使い続けることになる)。

その点、国内の無料レンタルサーバーを契約すると、広告が掲載される一方、海外の業者のように荒っぽい事をすることが無いので、もし無料サーバーにこだわる場合は、広告と安心感を天秤にかけて選択することになるだろう。

そして、広告無しで安心してレンタルサーバーを使いたい場合、(ロリポップ!などの)有料のレンタルサーバーを契約するしかないといえる。

 

各レンタルサーバーの性能比較

下は (左から)レンタルサーバー比較しました の 「HTML同時接続でレンタルサーバー比較」「WordPress同時接続でレンタルサーバー比較」(共に2013年)、レンタルサーバー完全ガイド の「ウェブサイトの表示速度の比較」(2016年)のデータを元に制作した、各レンタルサーバ・サービスのパフォーマンス比較グラフとなります(画像をクリックすると拡大されます)。

最新ではない古いデータとなり、また、同一のサービスでも収容サーバの違いでパフォーマンスに差異が生まれますので、参考程度に留めて考えた上でご確認ください。

各レンタルサーバーのHTML同時接続リクエスト処理数の比較(2013年) 各レンタルサーバーのWordPress同時接続リクエスト処理数の比較(2013年) 各レンタルサーバーのサイト表示速度の比較(2016年)

 

自宅サーバーを運営することについての考察

現在では、ゲーミングPCやノートPC、そして、Raspberry Pi等で自宅サーバーを運営している人が少なくありません。わたし自身、以前、富士通のFMV-5120NU2というノートPCでWEBサーバー&ブログを運営していたことがあり、その際は、sb(Serene Bach) というウェブログ管理ツールで運営していました。

サーバーとして使用したFMV-5120NU2は、Pentium-120MHzという、当時、既に超低性能のポンコツ・ノートPCでしたので、サーバーはモッサリと動いていましたが、Linuxのインストールから技術書などを購入して試行錯誤して運営していたので、その方面の知識獲得のためにはポジティブであったことは間違いありません。

Pentium-120MHzという超低スペック・サーバーでしたが、自宅サーバーでブログを2年間くらい運営して、ソフトやハードが原因で止まったことは一度もなかったと記憶しています(この点については、当時のメーカー製ノートPCの品質が高かったのかも知れないし、CPUが低スペック過ぎて余り熱を持たない構造だったのかは知りません)。

前置きが長くなりましたが、要は、自宅サーバーを運営する場合は、火災には十分に注意してくださいという話です。

木造の一軒家、アパートで管理不良のサーバー機が炎上したら家が一軒、アパートが一棟消失しますので、そのことをきちんと理解してからはじめなくてはいけません(鉄筋マンションの場合は(少なくとも)自室が消失します)。

私が運営していた際は、木造アパートの室内で、バッテリーを外した状態で普通に稼働させてましたが、今の知識では当時と同じようには運営しないだろうと思います。

それは、当時は、PCのホコリに気を遣ったりバッテリーを外したりして「パソコンが炎上しないようにする」努力はしていて、それでよいと自分では考えていたけど、それだけだったからです。

つまり、パソコンが炎上しないように予防的なことをしていて、それで自己満足していたんですが、一旦、パソコンが燃えだしたら、壁に燃え移ってアパート一棟が全焼するような状態でした(ノートPCなので可能性は微妙ですが、ありだとは思います)。

私と同じようなレベルの人は多いと感じますし、普段は賢い選択ができていても、認識が甘かったり、忙しくて確認が疎かになるような状態だと危険です。

自己満足的に「自分ではきちんと火災が起こらないように予防していたつもり」でも、もしPCが炎上した場合、一軒家なら家を失う可能性がありますし、木造アパートの場合、火災が起きた時間に同じアパートでちょうど就寝している人がいたり、寝たきりの住人がいる場合もあるわけです。

また、これはマイニング機にも通じる話でもあり、普段はゲーミングPCでネトゲ三昧の人が「性能がもったいないから外出している時は仮想通貨マイニングとWEBサーバーでも常時稼働させとくかw」というのが一番危ないだろうなと感じます。

ゲームをしていると近くにPCがあるから、筐体から火花でも出たらすぐに対応できるわけですが、自分が外に出ている時間帯にPCから火花が出ても、何も対応できないわけです。

最近は、知識が足りなかったり、忙しかったりして、両者の違いに思いが至らない人が少なくないように感じますが、認識が甘いわけです。外出時、サーバー機が原因で火災が起きたら取り返しがつきません(カメラでサーバを監視しても駄目です)。

かと言って、「自宅サーバーは危険だからこのページの上部のレンタルサーバを契約しろゴルア!」という話ではありません。

つまり、「パソコンが炎上しないようにする」努力をした上で、更に「パソコンが炎上しても問題が起こらないようにする」工夫もしなければならない、ということです。

現在、ノートPCを使った自宅サーバー運営が火災の原因になるということがネット上で異常?に喧伝されていますが、これは、まず嘘記事を書いた人がいて、また、その嘘記事を引用して質問サイトで論陣を張っている人がいるのでその様な事態が生じています。

そして、最近は本当に教養のない人が増えてきて、その様な人々が自宅サーバー火災予備軍になっていますので、その様なパラダイムの下、嘘記事をベースにした「自宅サーバー火災危険論」が許容されているような背景があるのだと感じます。

しかし、常識的に考えると、バッテリーを外したノートPCの場合、火災の原因になる箇所は限られてきます。更に、HDDではなく(まともなメーカーの)SSDを使うと、熱を持つ場所も限られてくるわけです。CPUとアダプタですね。

現在のノートPCは、CPUファンが故障してCPUの熱を抑えられなくなるとシャットダウンする仕組みになっていますので、(バッテリーを外して)有名メーカーの電源アダプタを使用しているノートPCで運用している場合、火災の危険性を必要以上に煽る行為については、「正直、どうなの?」という印象は拭えないですね。

とは言っても、その事とは別に、もし火災が起きたら取り返しがつかない事になります(し責任も取れません)ので、「パソコンが炎上しても問題が起こらないようにする」工夫を怠ってはならないと感じます。

そして、そのためには、イメージする力や、落ち着いてものを考える時間が必要になってくるわけです。

例えば、一軒家や木造アパートで、ノートPCで自宅サーバーを運営する場合、スチール製の棚を買って、周囲に燃えそうな物を置かないで、壁とは充分に距離を取って、棚の真ん中にサーバ機を鎮座して運用するというアイデアはどうでしょうか?

ホコリや湿度(乾燥)には気をつけて、(よく炎上がニュースになる)バッテリーは取り外して(火災が起きないように予防して)運用するのは当然ですが、この環境で稼働させていた場合、もし万が一、ノートPCが燃え始めたらどうなるでしょう?

周囲に燃えるようなものがない環境ですので、アパートには燃え移らない可能性が高いと思います。

火災が起こらないと断言・保証しているわけではないですよ?

基本的に、ここまで(パソコンが炎上しても問題が起こらないようにする工夫を)考えてから運用をはじめない場合、自宅サーバーが原因で火災が起きることについての認識が甘いのだし、そのことを自覚していない可能性が高いということです。

私が一番安全だと思うのは、小型のスチール製物置を購入して、(デスクトップであれノートPCであれ)サーバー機をその中に入れて、一軒家の庭やマンションのベランダ等に置いて運用することです。

木造アパートであれば、表玄関の辺りはコンクリや鉄筋の床なので、(サーバーを入れた)物置の上に宅配ボックスを置いて違和感がないように演出して表に置くなども一考でしょう。

小型の物置にサーバー機を入れて運用して、必要に応じて(排熱のための)小さな穴を開けて内部に送風ファンを設置したりする。そして、電源やLANのコードは途中でバケツや瓶の水にコードの一部を浸して火災が起きた場合はコードを伝って延焼しないようにする。

このアイデアをベースにして、サーバー機が燃え上がった場合、どのような状況になるのかを想像できるかどうかですね。

自宅サーバーを運用することによって得られる知識は沢山あるし、その知識によって、助けられたり生活が豊かになる人も少なくなく存在すると思います。

その一方で、安易な気持ちでサーバー機やマイニング機を稼働させて、もし火災が起きたら取り返しがつかないことも、厳然たる事実です。つまり、火災についての認識が甘い人間は自宅サーバーを運用するべきではない。

だから、自宅サーバーを運営する場合は、よく頭を使って、想像力も働かせて、サーバー機が絶対炎上しないように予防的な処置をした上で、更に、もしパソコンが炎上しても家やマンション・アパートに燃え移らない環境を構築した上で運用しなければならない、ということです。